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2021年2月13日土曜日

2月13日 <HAM>パドルVer4構想 3DCADで作ってみました

 またまたエレキー用のパドルの話題です。

最終形の構想が固まってきましたので、3D CADでモデリングしてみました。


まずは金属でレンダリング。


材質は透明アクリルを予定していますので、クリスタルVer.。


アクリルの加工は難しいですね。無理すると割れますし、結構固いので、切るのも削るのも時間がかかります。ジグソーで切ったら溶けました。(苦笑)

加工の精度も上げないと。 直角度、平面度・・・・限られた工具では難しいです。



2020年9月17日木曜日

9月17日 <3D CAD>フレームの捩り剛性比較 Diamond, Mixte, Sport, Staggered

 先日、フレームの横剛性比較縦剛性比較を行いましたが、やはりペダルからの入力によるフレームの捩り剛性を比較する必要があると思われましたので、モデルを作成し、計算してみました。


作成したBB、クランク、ペダルのモデルです。

BB、クランク、ペダル共に一体でΦ20の鋼製です。(笑) 

一応ベアリング相当のリングを付け、フレームに回転ジョイントしています。



荷重条件

片方のペダルを下死点にして、全体重(600N)をかけた状態にしました。




結果


Diamond


Mixte


Sport


Staggered





結果まとめ

BBの変位よりも、Pedal先端の変位が、一般のフレーム剛性のイメージに近いのかもしれません。


つまり、ペダルの片方に全体重をかけた時のBBの傾き、これがフレームの捩り剛性を代表する数値なのかもしれません。



ちなみに、正面から見ると、この様な変形状況です。


2020年9月15日火曜日

9月15日 <3D CAD>フレームの縦剛性比較 Diamond, Mixte, Sport, Staggered

亡くなられたヒロセさんのYoutubeに影響され、先日の記事でMixteとDiamondフレームの横剛性を比較してみましたが、両者間にあまり差がなく、「横剛性より縦剛性の方が差が出るのではないか?」とか、Youtubeで言われている「MixteとSportの差」が気になりましたので、今回モデルを作成し、比較してみました。

ついでに、MixteやSportの原点ともいえるStaggeredも検討してみました。

なかなか面白い結果になりました。


モデル

Sport

今回作成したSportです。トップチューブはΦ25.4、t=1、セントラルステイはΦ12、t=1にしてみました。

Sportって何?という方は、ヒロセさんのYoutubeを見てください。



Staggared

これも今回作成したStaggaredです。Sportのセントラルステイを外しただけです。

ヒロセさんのYoutubeでは"Anglais"でした。



解析条件

<拘束条件>
前後ハブを、X&Z方向に拘束
BBを、Y方向に拘束

<荷重>
BBの-Z方向に600N




結果

Diamond




Mixte




Sport






Staggered






結果まとめ

Frame Type BB 変位 Seat-Tube Top
Diamond 0.2383 1 0.2973 1
Mixte 0.2635 10.6% 0.3525 18.6%
Sport 0.2583 8.4% 0.3479 17.0%
Staggered 0.9432 295.8% 1.375 362.5%
DiamondとMixte、Sportの差は、思ったより小さいという感じです。

Staggeredは異常です。初めは、拘束か荷重を間違えたのではないかと思ってしまいました。

変形の状況を見ると、とにかく、フロントフォークが片持ち梁なので変形が大きく、上の3種は、その反力をうまく後軸に伝えているのに対し、Staggeredは、シートチューブが3点曲げ状態になり、物凄い変形になっています。

Staggeredの応力を見てみると、トップチューブとの接合部に降伏安全率4.7という応力が発生しています。


体重61.2kgの人が、ペダルに立ち上がった状態(1g)でこれですから、凸凹道を走ったりすれば、2g、3gは発生すると思いますので、Youtubeで言われていた「男子高校生が通学に使ったフレームの亀裂」というのが頷けます。




まとめると、ヒロセさんが言っていたほど、Mixteは弱くないという感じです。あくまでも、この計算条件では。

違う条件を見つける必要があります。そうはいっても、実際の使用から外れた条件で計算しても意味がありません。例えば、ヘッドチューブを固定して、BBに横方向の荷重を掛けるとか。

今度は、クランクとペダルを作って、BBに捩じりを加えてみますかね。

それにしても、Staggeredの変形はすごいですね。 実際のフレームはシートチューブを補強してあるのだと思います。




p.s.

Staggeredというのは、トップチューブとシートステイがジグザグ(Z型)なので、そう呼ばれているようです。初めて知りました。

<引用>
staggered 【形】 驚いた、がくぜんとした 交互の、互い違いの、ジグザグ状の


ちなみに、Mixteは、男女兼用という意味だそうです。

2020年9月9日水曜日

9月9日 <3D CAD> フレームの横剛性って何? ダイヤモンドvsミキスト

まだまだ暑い日が続いています。 なかなか本格的に走る気がしなくて、体力の衰えが心配な今日この頃です。

さて、先日、rikoパパさんのブログの記事から亡くなられたヒロセさんのYoutubeをみていて、ヒロセさんの言われている「6本バックのミキストの横剛性が低い」ということが気になり、「本当なの?」「どの位低いの?」などと考えていました。



で、久しぶりに3DCADで解析してみることにしました。

2ヶ月近く離れていると、だいぶ忘れてしまうものですね。脳の老化を実感します。



まずは、モデル化


以前解析を行ったダイヤモンドフレームのトップチューブを削除し、ヘッドチューブからリヤエンドまでを、Φ12xt1の2本のパイプで繋ぎます。

そのパイプとシートチューブも、パイプで連結します。



モデルが出来たら解析なのですが、「フレームの横剛性って何?」という疑問が出てきます。

つまり、どこをどのように拘束し、どこにどの方向の荷重を掛けるかという、解析には必要な前提条件です。

とりあえず、以下の条件で計算してみました。

<拘束条件> Xは左右、Yは前後、Zは上下
・前後のハブのX,Z
・BBのY

<荷重>
・BBのX方向に600N

簡単に言うと、自転車を横にして、ハブを固定(前後以外)し、BBに61.2kgの体重の人が乗った状態です。




6本バックのミキスト





同じ条件のダイヤモンド



















<結果>


BBのX方向変位 mm
ミキスト 1.139
ダイヤモンド 1.189


残念ながら、ダイヤモンドの方が変位が大きいですね。

横剛性という定義が違うのでしょうね。 


ミキストは見た目、明らかに縦剛性が低いです。

縦剛性、つまりBBに垂直の荷重を掛けた場合のフレームの変形です。

皆さんの言う感覚的な横剛性は、計算上の縦剛性で代表できるのかも????



横剛性と同時に、「フレームの捩じれ」ってよく使いますが、これはもっと難しそうですね。

捩じれは横剛性と同じ?

実際に乗っている時には、どのような条件で、一番捩じれを感じるのか? ダンシング? 



"MIXTE"と"SPORT"の違いも気になるし、もうちょっと遊んでみましょう。




p.s.

今回もメッシュ分割中にエラーが出ました。試行錯誤し、結果、メッシュを標準より細かくして無事に分割が出来ました。


2020年7月18日土曜日

7月18日 <3D CAD> CW静荷重解析 チェーンが伸びるとどうなるか?

今までのチェーンホィールの静荷重解析において、荷重条件は3枚の歯にのみ荷重がかかるという条件で検討していました。

一部から、それでは「荷重が集中しすぎ」との意見がありましたので、10枚の歯に荷重がかかった場合を検討してみました。

もちろん合計の荷重は同じ600Nです。 3枚荷重:200Nx3枚、10枚荷重:60Nx10枚

ちなみに、600Nというのは、ペダルの荷重でいうと35.6kg、体重の半分強で踏んでいる状態です。

35.6kg*9.8N=600N*96mm(48Tの噛合い半径)/165mm(クランク長)




3枚荷重と10枚荷重、言い換えれば、10枚荷重はチェーンが新しく、3枚荷重はチェーンが伸びた状態と言えるかと思います。


降伏応力安全率

3枚荷重


10枚荷重


変位

3枚荷重


10枚荷重



結果まとめ



単位 3T荷重 10T荷重
min安全率
1.808 2.09 13.5%
max変位 mm 0.1664 0.153 -8.8%

10枚荷重の場合、3枚荷重に対し、応力や変位は一割程度低下します。

言い換えれば、チェーンの伸びにより、一割程度、ギヤの応力や変位が悪化すると言えるかもしれません。かなり大胆な仮説ですが。


チェーンホィールの変形は、量は改善していますが、傾向としては大きな変更は無く、飾り窓の内側に最大応力が発生します。

変位の違いとして目立つのは、⇒の部分ですね。



2020年7月15日水曜日

7月15日 <3D CAD>チェーンホィール静荷重解析 サンプレSimplex追加検討(TA,RHとの比較)

チェーンホィールの静荷重解析を3D CADのFusion360で行ってきましたが、今回は根強い人気のサンプレのチェーンホィール(以下Simplex)を追加検討し、TAやルネスパターン(RH)と比較してみます。

今回の比較は、あくまでパターンの優劣を比較するため、板厚や材質は共通としました。






仕様&解析条件


48T 板厚3.5mm、ギヤ部板厚2.2mm
材質 アルミ7075(実際の材質が不明なので、7075と仮定)

拘束は、クランクとの固定ネジ部をピン拘束(半径方向&軸方向)
中央部の穴やインナー取付のボルト穴は、同じ厚さの別部品を追加して解析しました(無しでは変形が違います)

荷重は、3枚の連続する歯の円周方向に各200N (180degズラしたCaseも検討)



安全率





変位





板厚方向変位







結果まとめ

前回行ったTA,RHとの比較をしてみます。


単位 TA RH 3.5 ave Simplex ave 差(TA vs Simp)
min安全率
1.828 1.818 1.663 -9.9%
max変位 mm 0.1393 0.1412 0.17395 19.9%
板厚方向変位 mm 0.05982 0.05807 0.0712 16.0%
質量(参考) g 129.8 117.6 132.2 1.9%

サンプレは、応力も、変位も、質量も大きいという、パターンとしてはあまり優れた形状とは言えないようです。

サンプレは、歯の内側の2重形状が特徴ですが、内側のリングの変形が大きいですね。それによって、歯の部分があまり真円を崩さずにすんでいるようにも見えますが。

2020年7月9日木曜日

7月9日 <3D CAD> チェーンホィール静荷重解析 ルネルスパターン板厚4.4mm追加検討

先日Upしたチェーンホィール(以下CW)の静荷重解析では、TAパターン(以下TA)とルネルスパターン(以下RH3.5)を同じ板厚で比較いたしましたが、WSDさんからRHの実際の板厚を教えていただきましたので、その板厚4.4mm(以下RH4.4)で検討比較してみます。


モデルRH4.4



なお、断面形状は、RH3.5はTAと同様に、片面にのみ段差がある形状としましたが、RH4.4については、裏表で対称の形状としました。


材質は、実際にはもっと低強度のものと思われますが、とりあえず、TA、RH3.5と同様にアルミ7075で計算しました。


結果

安全率



30deg


変位



30deg

結果まとめ


数値ベースの比較です


単位 TA RH 3.5 ave RH 4.4 Ave 差(TA vs RH4.4)
min安全率
1.828 1.818 1.807 -1.2%
max変位 mm 0.1393 0.1412 0.10865 -28.2%
板厚方向変位 mm 0.007271 0.005056 0
質量(参考) g 129.8 117.6 144.9 10.4%

RH3.5とRH4.4では、歪み自体はかなり小さくなりますが、歪み方は同じで、真円が崩れる歪み方です。

最大変位自体は、TAより28.2%少なくなります。


RH4.4は、表裏で対称な形状としましたので板厚方向の変位は0です。ただし、実際の駆動では、チェーンがCWに対して真っ直ぐに掛かるわけではありませんので、横方向の荷重も発生します。



p.s.

今回の解析は、面取りを0で計算しました。実際のRHにはかなり大きなフィレットが付いています。どの位軽量化になっているのか、ちょっと調べてみました。

ギヤ単体(フィレット無)     ・・・・125.5g 
ギヤ単体(裏表フィレットR1.5) ・・・・122.6g

3g弱の軽量化でした。



2020年7月7日火曜日

7月7日 <3D CAD>チェーンホィールの TAパターンとルネルスパターンの比較

自転車の顔となるチェーンホィール(以下CW)には、いろいろなパターン(形状)がありますが、応力的な優劣?という疑問がありましたので、簡単に解析してみました。



モデル

今回は、TAパターン(以下TA)とルネルスパターン(以下RH)の比較です。

TA

RH

RHは実物を持っていないので、写真から寸法を取りました。板厚は解りませんので、とりあえずTAと同じで計算しました。


仕様&解析条件


両方とも
48T 板厚3.5mm、ギヤ部板厚2.2mm
材質 アルミ7075(実際の材質が不明なので、7075と仮定)

拘束は、クランクとの固定ネジ部をピン拘束(半径方向&軸方向)
中央部の穴は、同じ厚さの別部品を追加して解析しました(無しでは変形がかなり違います)

荷重は、3枚の連続する歯の円周方向に各200N
実際には、もう少し荷重分担がされているかもしれません。5枚くらい?


結果

降伏安全率


TA


RH

RH 30deg (30°ずらして荷重してみました)


変位

TA

RH

RH 30deg


面のゆがみ

TA

RH


結果まとめ


数値ベースの比較です。


単位 TA RH ave
min安全率
1.828 1.818 0.5%
max変位 mm 0.1393 0.1412 -1.4%
板厚方向変位 mm 0.007271 0.005056 30.5%
質量(参考) g 129.8 117.6 9.4%

全体的には大きな差はありません。


気になったのは、変位の大きさというよりも、歪み方です。

TAの変位は、円周方向で大きな差はなく、比較的丸い形を保ったまま変形していますが、RHは、半径方向の歪みの違いが大きく、円の形が崩れています。

板厚方向の歪みも大きいのではと、数値を取ってみましたが、予想に反し、TAの方が大きな値でした。

質量は、中央の穴を埋めた状態で、TA 129.8g、RH 117.6gと、RHの方が軽いので、実際にはRHは板厚を大きくして剛性を確保しているのではと思います。