モデル
今回は、TAパターン(以下TA)とルネルスパターン(以下RH)の比較です。TA
RH
RHは実物を持っていないので、写真から寸法を取りました。板厚は解りませんので、とりあえずTAと同じで計算しました。
仕様&解析条件
両方とも
48T 板厚3.5mm、ギヤ部板厚2.2mm
材質 アルミ7075(実際の材質が不明なので、7075と仮定)
拘束は、クランクとの固定ネジ部をピン拘束(半径方向&軸方向)
中央部の穴は、同じ厚さの別部品を追加して解析しました(無しでは変形がかなり違います)
荷重は、3枚の連続する歯の円周方向に各200N
実際には、もう少し荷重分担がされているかもしれません。5枚くらい?
結果
降伏安全率
TA
RH
RH 30deg (30°ずらして荷重してみました)
変位
TA
RH
RH 30deg
面のゆがみ
TA
RH
結果まとめ
数値ベースの比較です。
単位 | TA | RH ave | 差 | |
min安全率 | 1.828 | 1.818 | 0.5% | |
max変位 | mm | 0.1393 | 0.1412 | -1.4% |
板厚方向変位 | mm | 0.007271 | 0.005056 | 30.5% |
質量(参考) | g | 129.8 | 117.6 | 9.4% |
全体的には大きな差はありません。
気になったのは、変位の大きさというよりも、歪み方です。
TAの変位は、円周方向で大きな差はなく、比較的丸い形を保ったまま変形していますが、RHは、半径方向の歪みの違いが大きく、円の形が崩れています。
板厚方向の歪みも大きいのではと、数値を取ってみましたが、予想に反し、TAの方が大きな値でした。
質量は、中央の穴を埋めた状態で、TA 129.8g、RH 117.6gと、RHの方が軽いので、実際にはRHは板厚を大きくして剛性を確保しているのではと思います。
TEDさん
返信削除RHの板厚は古物で4.4mmです。
WSDでした。
WSDさん、ありがとうございます。4.4mmですか、かなり厚いですね。たぶん、材質も違うのではと思いますが、今度4.4mmで計算してみます。
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