2018年12月9日日曜日

キャンピングカー タイヤ交換時の注意事項(ホィールナットの締め付けトルクなど)

今まで、例年にない暖かさ・・・という話題だったのですが、急に寒くなり、雪の便りが届くようになってきました。

今週は関東でも雪?という情報もあるようですので、ちょっと例年より早いのですが、スタッドレスに交換です。

セレナは昨日交換し、今日はキャンピングカーを交換します。



ジャッキは、4tトラック用の油圧ジャッキを使います。 車載のジャッキに比べれば、はるかに頼りになります。





キャンピングカー、特にカムロードベースのキャブコンでは、タイヤバーストやハブボルトの折損といった足回りのトラブルが多発しています。

最近のキャブコンは、標準状態ですでに、タイヤやハブボルトの許容限度ギリギリになっていますので、ちょっと無理な使い方(過積みとか)をしてトラブルが発生する、ということもあるのでしょうが、乗用車と同じ感覚でキャンピングカーを使っている人も多いのではと思います。

実際に、サイズが同じだからと言って、LI(ロードインデックス)の低い乗用車用のタイヤを使ってバーストしたという話も聞きました。

カムロードはトラックですので、乗用車並みに走りたい、曲がりたいと思ってはいけない乗り物だと思います。

そう思って使えば、案外、標準の足回りでも使えると、最近思うようになりました。(笑)






トラブルを避ける(最小限にする)ため、日頃のメンテナンスは乗用車の何倍も気を使う必要があります。

タイヤ交換の際には、安定した、適切なボルトの軸力に気を付けます。


ホィールの取り付け面

まず、ホィール取り付け面の錆やごみを出来るだけ取り除きます。 もちろんホィール側も綺麗にします。

特に、違うホィール(アルミ⇔鉄とか、アルミ同士でも)に交換する際には、今まで接触していなかった部分が接触するようになりますので、ワイヤブラシで丁寧に錆びを取り除きます。





締め付けトルク

ナットを締めるときには、リミットレンチ(トルクレンチ)を使い、適正締め付けトルクで確実に締め付けます。

標準締め付けトルクは、メンテナンスマニュアルでは135Nmと指示されていますが、自分の場合は110Nmで締めています。 




低くしている理由は、ネジ面を潤滑しているからです。

本当はμの低下を考慮して、締め付けトルクを計算すべきなのでしょうが、感覚で(適当に)下げています。

若い頃さんざんお世話になった「ネジ締結の理論と計算」を探さないとダメかな?

ネジ面と座面の有効摩擦半径、それぞれの材質、μ、ネジサイズ、ピッチ、必要軸力がわかれば、必要締め付けトルクが計算できるはず・・・です。



ネジ面を潤滑している理由は、

アルミと鉄の2種類のホィールを使っていると、取り付け部の厚さが違うため、アルミホィールではナットが届いていないネジ面を、鉄のホィールではナットで締め付ける必要があり、錆などの影響で、締め付けトルクとボルト軸力の関係が安定しません。締め付けるとギーギーと音がします。

それを少しでも安定させるため、最小限の潤滑をしています。 

これは緩みに対しては良くない方向ですので、推奨されていませんが、安定した軸力を得るためには必要だと思いますし、緩み防止は、頻度を上げた増し締めで対応できると思っています。




ハブボルトの破断の原因には、ナットの締め付け不足(緩み)と同時に、締め付けすぎがあります。 大型トラックでは、むしろ締め付けすぎの方が多かったと思います。

締め付ける時に、足でレンチを踏みつける人もいるようですが、もってのほかです。

人間の感覚はかなり当てになりません。許容限度ギリギリで使っているキャンピングカーですので、リミットレンチ(トルクレンチ)を使ってキチンと管理すべきでしょう。



増し締め

増し締めは、「数百km走った後に必ず・・・」などと書かれていますが、キャンピングカーの場合はもっと頻度を上げて行うべきだと思います。

実際、新品アルミホィールを使用した時は、千km走行後の4回目の増し締めでやっと安定しました。

アルミホィールは、鉄ホィールと比較し、材質上の問題(柔らかい)、加工方法の違い(プレスと鋳造+切削)などがあり、所謂「馴染み」が出て安定するまでに時間がかかると思いますので、特に注意すべきかと思います。 

そんな理由からか、アルミホィールはキャンピングカーには向かないといって、使わない人もいますが、ブレーキの放熱性などメリットもあると思いますので、特性を知って適切にメンテすれば問題無いのではないでしょうか。

アルミでもう一つ気を付けなければならないのは、破壊様相の違いです。 外部入力があった場合、鉄は曲がりますが、アルミは亀裂、破断しやすいので、一気にエアが抜ける可能性が高い。 フェールセーフという面では、鉄にはかないません。


増し締めに戻りますが、経験的に、タイヤ交換後の増し締めは、、数km、数十km、数百km、千kmで行い、その後、1か月に一度くらい定期的に行うのが良いのではないかと思います。

やり過ぎ?かもしれませんが、安全第一ですので。


タイヤのエア圧

半年間、保管していたタイヤですので、それなりにエアが抜けています。

温度の影響もあるとは思いますが、今回、TPMSの表示は5.5BARの表示でした。(初期値不明)



早速、GSへ出向いて、6.0BARまで入れました。このW979 195/75R15 109/107Lだと5.5BARでも、大丈夫だとは思いますが、乗り心地より安全優先です。

最寄りのGSの「据え置きプリセット型空気入れ」では、指示値を6.5BARまで上げて、やっと6.0BARになりました。

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