2020年7月9日木曜日

7月9日 <3D CAD> チェーンホィール静荷重解析 ルネルスパターン板厚4.4mm追加検討

先日Upしたチェーンホィール(以下CW)の静荷重解析では、TAパターン(以下TA)とルネルスパターン(以下RH3.5)を同じ板厚で比較いたしましたが、WSDさんからRHの実際の板厚を教えていただきましたので、その板厚4.4mm(以下RH4.4)で検討比較してみます。


モデルRH4.4



なお、断面形状は、RH3.5はTAと同様に、片面にのみ段差がある形状としましたが、RH4.4については、裏表で対称の形状としました。


材質は、実際にはもっと低強度のものと思われますが、とりあえず、TA、RH3.5と同様にアルミ7075で計算しました。


結果

安全率



30deg


変位



30deg

結果まとめ


数値ベースの比較です


単位 TA RH 3.5 ave RH 4.4 Ave 差(TA vs RH4.4)
min安全率
1.828 1.818 1.807 -1.2%
max変位 mm 0.1393 0.1412 0.10865 -28.2%
板厚方向変位 mm 0.007271 0.005056 0
質量(参考) g 129.8 117.6 144.9 10.4%

RH3.5とRH4.4では、歪み自体はかなり小さくなりますが、歪み方は同じで、真円が崩れる歪み方です。

最大変位自体は、TAより28.2%少なくなります。


RH4.4は、表裏で対称な形状としましたので板厚方向の変位は0です。ただし、実際の駆動では、チェーンがCWに対して真っ直ぐに掛かるわけではありませんので、横方向の荷重も発生します。



p.s.

今回の解析は、面取りを0で計算しました。実際のRHにはかなり大きなフィレットが付いています。どの位軽量化になっているのか、ちょっと調べてみました。

ギヤ単体(フィレット無)     ・・・・125.5g 
ギヤ単体(裏表フィレットR1.5) ・・・・122.6g

3g弱の軽量化でした。



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