2020年7月15日水曜日

7月15日 <3D CAD>チェーンホィール静荷重解析 サンプレSimplex追加検討(TA,RHとの比較)

チェーンホィールの静荷重解析を3D CADのFusion360で行ってきましたが、今回は根強い人気のサンプレのチェーンホィール(以下Simplex)を追加検討し、TAやルネスパターン(RH)と比較してみます。

今回の比較は、あくまでパターンの優劣を比較するため、板厚や材質は共通としました。






仕様&解析条件


48T 板厚3.5mm、ギヤ部板厚2.2mm
材質 アルミ7075(実際の材質が不明なので、7075と仮定)

拘束は、クランクとの固定ネジ部をピン拘束(半径方向&軸方向)
中央部の穴やインナー取付のボルト穴は、同じ厚さの別部品を追加して解析しました(無しでは変形が違います)

荷重は、3枚の連続する歯の円周方向に各200N (180degズラしたCaseも検討)



安全率





変位





板厚方向変位







結果まとめ

前回行ったTA,RHとの比較をしてみます。


単位 TA RH 3.5 ave Simplex ave 差(TA vs Simp)
min安全率
1.828 1.818 1.663 -9.9%
max変位 mm 0.1393 0.1412 0.17395 19.9%
板厚方向変位 mm 0.05982 0.05807 0.0712 16.0%
質量(参考) g 129.8 117.6 132.2 1.9%

サンプレは、応力も、変位も、質量も大きいという、パターンとしてはあまり優れた形状とは言えないようです。

サンプレは、歯の内側の2重形状が特徴ですが、内側のリングの変形が大きいですね。それによって、歯の部分があまり真円を崩さずにすんでいるようにも見えますが。

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