2018年4月27日金曜日

水中ポンプの故障原因と対策

再発防止が出来ればと、故障した水中ポンプを分解してみます。


やはり接着構造の様で、簡単には分解できません。

金鋸で切断します。



黒い水が出てきました。


ケースを2つに割ると、構造が見えてきました。



2室に分かれており、写真の左上がポンプ部、その他9割以上がモーター部です。

モーター部分はなぜか泥のような物が付着し真っ黒です。



軸の方は簡単なシール構造になっていますが、電源ハーネス側にシールがありません。


どう考えても、モーターが水に浸かったまま動作するというのは異常です。 

12Vの端子そのものが水没しているというのも、ありえません。

この水中ポンプは、下半分だけを水に入れて使うのが通常の使い方なのかもしれません。



モーター部への水入りと故障の経過が推定できます。

購入当初はモーター部に水が入っていないので、水流も大で問題なし、そのうちにモーター部に水が入り、抵抗で水流が弱くなっていき、最終的に腐食や摩耗、水垢等でモーターの出力が低下し、抵抗に負けて停止したと思われます。

電源ケーブルが黒く変色していたのは、水側に電流が流れていたか、水の抵抗で結構な電流が流れていたのが原因と思われます。

対策としては、モーター部に水を入れない事、電源ハーネス部のシーリングが有効と思われます。 


慌てて、交換した新しいポンプをタンクから引き上げました。



完全な対策にはならないかもしれませんが、延命はできるでしょう。

跳ね返りは、モーターの発熱によって膨張した空気の逃げですが、ポンプが水中にあれば温度上昇は限られますので大丈夫かなと楽観視しています。

でもこのありえない不具合、メーカーは?先人たちは?どう対策しているのでしょうか。 

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