2025年12月18日木曜日

2025/12/18 糸ようじ ホルダーの作成方法 その3 /糸ようじフォルダー 本体下側 を作る その2

 糸ようじ ホルダーの3 D データ作成のその3です


1 連結ピンを作る

フォルダ 本体は上下に分割されていますので 位置決めや 容易に分解しないように連結ピンが必要です


今回は直径5mm 長さ5mm の連結ピン を 四隅に4本 設置します


ピンの位置は角の R 8と同心にするとちょっと内側に入りすぎるので 外側から6×6mm の位置にしました


本体上面に直径5mm の円を書き 5mm 押し出し

押し出しと同時に 本体と結合することもできますが 今回は ミラーコピーをするために 新規ボディで連結 ピンを作ります

先端を C 1 で面取りします


できた 連結ピンを X 軸、 Y軸でミラーコピーすると4本の連結ピンが出来上がります


4本の連結ピンを本体と結合し、ピンの根元を R 1 で フィレット加工します 




2 糸ようじ の保持 構造

上下に分割された本体を組み立てる際 糸ようじを保持しながら 組み立てるのは なかなか困難です

糸ようじの 頭のところが大きいのでうまく 本体にとどまらず 倒れてきてしまいます


糸ようじ の先端だけを保持する 構造を作ります


先端部を覆うように 直方体を上乗せします

サイズは25×4×3としました

左右対称 中央部に設置するといい感じで 糸ようじ の先端が保持できそうです

先端と根元は C0.5で面取りしています




これで本体 下側が完成です

2025/12/18 糸ようじ ホルダーの作成方法 その2 /糸ようじフォルダー 本体下側 を作る

 糸ようじ ホルダーの3 D データ作成のその2です


試作Ver.1~5は Bambu Studioを使用して本体全体を上下に2分割で作っていましたが、 今回は CAD で 1から作りますので 上下別々に作ります


1 本体下側ボディのベースを作る

 接合面の中央を座標 0にして作成していきます


Fusionを起動し

XY平面を選択して

原点を基準に90×30の長方形を書きます


その長方形を選択して 10mm マイナス方向に押し出します


上面の4辺以外を全て 8mm で 「フィレット」加工して ベースが完成




2 本体ボディに糸ようじ の凹みを作る

作成した糸ようじ のデータをインポートします

糸ようじのとがった先端の上側の点を座標 0の原点に合わせるように移動しします

そうすれば 糸ようじの上面とボディの上面が面一になります

 その後 X Y 方向を 微調整して 位置を合わせます

糸ようじの位置は自分の使いやすい位置に調整してください

出代が大きすぎると不安定ですし 小さすぎると奥歯に届きません


本体ボディを 糸ようじで切り取り結合します




3 分割溝を作る

分割 溝は 10円硬貨を使うことを想定しています

ボディ 上面に直径25の円を書き

2.2mm マイナス方向に押し出して新規ボディとして円盤を作ります

その円盤を糸ようじの溝に干渉しないように移動します

その円盤をミラーコピーで複製します

最終的には 4箇所 溝を作りましたが 最初は 3箇所で計画してました


本体に 4つの円盤を切り取り結合しします




2025/12/18 歯ブラシホルダー/ 3 d プリンター

 歯磨きは電動歯ブラシを使っています

受傷直後は歯ブラシを握れなかったので 病院スタッフに介助してもらって歯磨きをしていました

最近は  自分で歯ブラシを握って歯磨きをしていますが 歯磨き粉は自分でつけられません

家族や施設スタッフに歯磨き粉をつけてもらってテーブルの上に置いてもらい それを拾い上げて歯磨きをするのですが、その間にどうしても転がってしまうことがありました

そこで転がり防止のホルダーを3 d プリンターで作ってみました


高さを変えて2、3試作しながら最終的に決定


構造 自体は簡単なので慣れた CAD ならすぐできます

 最初 FREE CAD でトライしたのですが マウス操作で点を取るのがすごくシビアで、麻痺した手では難しく、 途中で諦めて 慣れたFusionで作ってしまいました

Fusionは色々と制約が多いので、できれば FREE CAD を使いたいのですが、もう少し使いやすくなってほしいですね

2025年12月16日火曜日

2025/12/16 糸ようじ ホルダーの作成方法 その1 /糸ようじの 3D データを作る

 糸ようじ ホルダーの3 D データ作成の手順を紹介します



糸ようじ ホルダーには糸ようじを入れる凹みが必要です

そのために 糸ようじの実物と同じ大きさの3 D データを作成します


1 糸ようじの写真を撮る

背景用に白の紙を用意し その上に糸ようじを乗せて写真を撮ります 

できるだけ 真上から写真を撮って歪まないようにすることが重要です


2 糸ようじの写真の背景を消す

背景が単色ならそのままでも大丈夫かもしれませんが 念のために 背景を消しておきます

アプリによっては ウォーターマークが出る場合がありますが それもトリミングなどで消してください




3 糸ようじの SVG ファイルを作る

写真は ビットマップファイル なので それを3 D 加工ができる ベクター 形式にします


今回は Inkscapeというアプリを使用しました


・ビットマップデータをインポート


・メニューの パス →ビットマップをトレース→閾値を適当にセットし適用

(写真の背景を消しておくと 閾値を0.99にしても大丈夫です)


・ベクター化したデータができますので

SVG ファイル形式でエクスポート

その際 ビットマップデータは削除しておきましょう 念のため




4 糸ようじ の 3 D モデルを作る

3D CAD を立ち上げます

FreeCADへの移行を模索中ですが 今回は慣れたFusionを使いました



糸ようじの SVG ファイルを読み込みます

このデータは実際の大きさとは異なるので サイズ合わせが必要です


Fusionは寸法を指定したサイズ変更ができません

(Bambu Studioは可能なのですが なぜかBambu Studioで作成したデータを他のアプリで使用するとエラーが出ました)

全然 スマートなやり方ではありませんが 以下の手順でサイズ変更をしました


・読み込んだ SVG 形式の形状を「押出し」 コマンドで 3 d データ化します

板厚 は適当で大丈夫です 後で実物に合わせ調整します

・別に 85×25の長方形を書きます

(高さ25は参考値です 長手方向を合わせれば大丈夫です)

・糸ようじ の 3 d データを選択し 「拡大縮小 」コマンドでサイズ 変更します

糸ようじ は実物の長さが85 なので 先ほど書いた長方形の枠に合わせて 縮尺を変更します 

・できた3 D データの板厚を測定し 表面を「押出し」て 板厚を1.9mm に合わせます




これで糸ようじの3 D データの完成です


2025年12月15日月曜日

2025/12/15 エレキー パドル/3D プリンター

 昔 3 D CAD で設計し 実物を作った エレキー(エレクトリック キーヤー) パドルを 3 d プリンターで印刷してみました

全く何の役にも立ちませんが 展示用のオブジェです


実際のパドルはこちらです




実際の製作記事はこちら

https://ted-freewing.blogspot.com/2021/02/223-ham.html


結構 苦労しましたね

あの時に 3 d プリンターがあればどんなに楽だったことでしょう

2025年12月14日日曜日

2025/12/14 糸ようじ ホルダー V6 完成形/3 d プリンター

 糸ようじ ホルダー V6を作成しました

とりあえずこれで 完成としたいと思ってます

糸ようじ ホルダーは同じような症状の障害者にも需要があるのではないかと思い 以前 入院していたリハビリ専門病院の OT の方にデータをお送りしました

しかし うまく印刷できないとの話でした

スライサー ソフトBambu Studioで作成した連結ピンが  汎用3 MF ファイルでエクスポートした際に うまく再現できていなかったのが 原因 のようです

今回は1から3D CADだけで作り直しました


今回のポイントは完全に 3 D CAD だけで作ったため 連結ピンの自由度が上がり

直径5ミリを4本 先端を C 1 で面取り 根元は R 1 として折れにくくしました

相手側の穴は直径5.2mm にしました

 中央部の直方体は 位置決めの役割 と同時に、 糸ようじを挿入する際 頭が重くて倒れてしまうのを防止するため 先端を固定する役目も兼ねています

先端は C 0.5 根元は R 0.5にしてます

相手側の穴のクリアランスは0.2です

分解するための溝は4カ所にしました

実際に 組み立てるとかなり嵌合がきつくて全体重をかけて 組み立てる感じです

分解溝を4箇所にして正解でした





とりあえずこれで完成にしたいと思います


データの作り方については 別途記事にしたいと思います

2025/12/03 電動車椅子のフロントタイヤ交換

 電動車椅子のフロントタイヤを交換しました

電動車椅子を導入してから3年半 

走行距離 自体は大したことはないのですが それでもかなり摩耗してきました

リアタイヤはパンク時に一度 交換してます


フロントタイヤは 7インチ

交換しているところを見ているとタイヤは一応チューブも入る 形状でした

チューブの代わりにスポンジ状のものを入れてノーパンク 対応になっています


2025年12月9日火曜日

2025/12/09 SLTMのキータグ

 埼玉 ランチタイム ミーティングSLTMのマークを入れた キータグを3Dプリンターで作成してみました


3Dデータ自体は 慣れれば1時間もかからずに作れると思います



作り方を簡単に説明します

(わかる人だけにわかる説明になってます すいません)


1 SLTMマークのモデル化

まず SLTMマークのデータを用意します



ビットマップ データをベクトル化するために、今回はInkscapeというアプリを使用します

ビットマップデータをインポート

メニューの パス →ビットマップをトレース→閾値を適当にセットし適用

ベクトル化したデータができますので

SVG ファイル形式でエクスポート


2 キータグのベース作成

簡単に作るのであればスライサーソフトのBambu Studioで角丸直方体から作成すればいいのですが 角Rを希望の大きさにしたかったので 3D CAD を使いました


Fusionを起動し

スケッチモードで XY 平面を選択し

50×30の長方形を書いて角を R3にして

 3mm 押し出し

角が R3でサイズが50×30×3の直方体ができます

上面を選択し 1mm 内側の図形を書いて

2mmマイナス方向に押し出して内側を切り取り

周囲と底板が1mm のベースが出来上がります


次にチェーン 穴を作ります

上面を選択し外径が 6mm 内径が4mmの円を左上隅に作成し 3mm押し出して 円筒形を作り ベースと結合します

円筒形と外壁の角を フィレット機能でR 1に丸めます

これで ペースが完成しましたので汎用3 mf形式でエクスポートします


3 キータグの作成 3Dプリント

Bambu Studioというスライサー ソフトを立ち上げ SLTMマークの SVG データを読み込みます

データを選択し サイズ調整します

均一なスケールにチェックを入れて幅を40にすると高さは23.07になりました

均一なスケールのチェックマークを外し

厚さを3mmにします

ベースのデータをインポートし

サイズを調整した SLTM マークとマージします

(これはまだ チェーン穴が開いていないプロトタイプのものです )


これでデータができましたので標準設定でテスト印刷し チェックします


OK なら

オブジェクトを選択し コピーを全体に配置 という コマンドを実行すると

15個の キータグが1度に印刷できます




全部で30枚のキータグを印刷 しました




実はファースト ロットの15枚を印刷した後 表面の荒れが気になったので アイロニング パラメーターを追加し 残りの15枚を印刷しました






もう一つのモデル オプションとしてサイズを50×35にして sltm マークの下にSaitama Lunch Time Meeting という文字を入れたバージョンも作ったのですが 文字が小さすぎて潰れてしまいました



ということで この案は没となりました

サイズを大きくして 看板に使うのもありかもしれません



作成したキー タグは RH さんにお送りしました

SLTMメンバーの方には いずれ 届くと思います しばらくお待ちください

2025/12/07 北本 こども公園

 急に 孫たちがやってくることになりました

みんな元気で何よりです

公園に行きたいというので久しぶりに 北本のこども公園に行ってみました





ポンポン山 や ローラー滑り台で大はしゃぎ

気に入ったようです


2025/12/06 古代蓮の里 イルミネーション

多々良沼公園の散歩の帰り 古代蓮の里に寄ってみました

先週から イルミネーションが始まっています




奥の駐車場には藁でできた 干支のわらアートがありました




2025/12/06 多々良沼公園 散歩

 群馬県立多々良沼公園を散歩してきました

2週連続です

野鳥を見ながら楽に散歩ができます

一周 5.6km と 程よい距離 

車椅子用のトイレが適度な間隔で設置されているのもgood



ガバ沼のところには餌付け場所がありました

カモがたくさんいました 午前中は 白鳥が30羽ぐらいいたようです




白鳥は別のところにいました


カワセミ も オスメス 各1羽が



なかなか良いところです


2025年12月5日金曜日

2025/11/30 多々良沼 &ツルヤ明和店

 多々良沼を散歩してきました

久しぶりです 

ここは水鳥が多くて バードウォッチャーには有名な場所です






水がずいぶん 少なくなってました

白鳥もいましたね 中には グレーの羽の幼鳥もいました


帰りには 11月28日にオープンしたツルヤ明和店に寄ってみました

かなり混雑しており 一番遠くの 臨時駐車場に停めることになりましたが 駐車場の待ち時間は ゼロでした

便利になりました

2025/12/05 糸ようじ ホルダーの改善/3Dプリンター

 3Dプリンターによる糸ようじ ホルダーの製作ですが 改良を重ねています

現在Ver.5まで来ていますが 完成まではもう一歩 という感じです


左から ①②③④⑤です



バージョンの違い つまり 改良点を簡単に説明します

① スライサー ソフト バンブー スタジオ の 標準 図形「角丸長方形」を使用したため角 R が小さく 少し尖った感じになっています

結合ピンは直径3ミリの分割ありで隙間は0.1です


② 角の丸みを大きくするため 3 D CAD ソフトを使用して 握る方向の角 R 8の直方体を作りました

結合ピンは分割ありの直径5ミリ 深さ5mm を5本にしました 隙間は0.1 です

結合は結構きつくて ピンが変形しています


③ 長手方向の角も R 8にしました

結合後の分解がしにくいので 硬貨で分解ができるように溝をつけました

しかし片方の溝だけを利用して分解すると傾きが大きくなり ピンが欠けました

両脇から少しずつ 分解する必要があります


④ 連結ピンの欠損 防止のため 分割 有りタイプではなく 直径6mm の円筒形のピンにしました

分解しやすくするため ピンのクリアランスを 0.2にしました

何度か 分解していると少し緩くなって 使用中に分解することがあったので輪ゴムで止めながら使っていました


⑤ ちょっとだけ握り難いので長さを 80から90に 変更

連結ピンを分割ありに戻しましたが 分割の隙間を30%から10%に縮小し折れにくくしました  しかし コマンド 実行時になぜか30%に戻ってしまいました

ピンの隙間は0.15に拡大しました



今後の予定

使いやすく また 糸ようじの交換をしやすくするために 連結ピンのクリアランスを少し緩くして ネオジウム磁石で連結するタイプにするかもしれません

しかし できれば 3Dプリンターの出力だけで完結したいと思っています